学祭

だけど、外にアイツがいるから行きたくはない。
やっぱあの子好きなんだよね…
可愛いという意味で。
やっぱりあの子はあたしの大切な弟で。
思い出すのはいつも「まきさん」っていって
手を振ってくれたその笑顔。
まきさんはね、君を傷付けたくなかっただけなんだ。
一年前の花火の日、女の子つれて歩いてたよね。
君が倖せなら、それでよかったんだ。
君を不幸にするのが
他でもなく自分になるなんて
こんなこと、絶対にいやだったのに。

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