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一歩下がる

あのころの自分は自分の中の何かを犠牲にしてでも
果たそうとする何かがあって
その為には臆せずにその場にたっていることが出来た
日々自分だけが生きていることの罪深さに怯えながら

自分が其処にいる理由がなくとも
どんなに罵られようが
それで護れる何かが在ると云うのであれば

それでも,構わなかった

時は過ぎ
どんなに不可思議なことがあろうとも
其れに疑問を持たず無関心で居るという選択肢を知り
されど中途半端にあの頃の自分が
「だからいったでしょう」なんていいながら

心の拠り所もとうの昔に置き去りにしてきた
あの日見た紫色の空に
「もう次の一秒がこなくてもいいかな」と思ったあの瞬間が
一年以上も昔になってしまった今ですら
何かに一生懸命になって
何かに理由を持つことが出来たなら

罵られ蔑まれ誤解され
人知れず何かに蝕まれ逃げ惑い
太陽が顔をだす一瞬の間に
あの頃の自分はその事実をひたすら隠そうとしていた

作り上げた自分と
泣く力さえなく見えぬ何かに冒される自分

切り替える間もなく どちらが本当かもわからず

そんな一瞬に 今でも支えてくれる人を見つけたのに

日の光にさえ拒まれ
何が正しいのかもわからないよ

でもね,絶対に誰にも言わないけど
病んでる自分を見つけて欲しかったんだよきっと

誰か,ひとつだけでいいから

どうか私を赦して下さい

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